私と夫は学生時代にお付き合いを始めた後、お互い遠くに就職したので、しばらくの遠距離恋愛を経て結婚しました。
結婚にあたって、婚約指輪は夫が用意してくれましたが、結婚指輪をどうするかは少々悩みました。
常に結婚指輪をはめることに夫が抵抗を感じると言ったからです。
ネックレスを買って指輪を通して下げておくかな、なんて事も言っていました。
私達は遠距離恋愛が大変だったため、大学を卒業して割と早くに結婚することになりました。
なので、周りの同期の人に、結婚指輪をしている男の人がほとんどいなかったせいもあるかもしれません。
先輩に当たる立場の人たちも結婚している人自体が少なかったので、悪目立ちするのが嫌だったのでしょう。
女の立場としては、女性が結婚したら左手の薬指に指輪をするのは憧れでもあり、普通の事と感じていましたが、そういえば男の人はどうなのか、正直考えた事もありませんでした。
できればお揃いの指輪を買いたかったし、お揃いではめたかったので、購入することは決めていたのですが、はめてくれるのかどうかが気になりました。
■結婚指輪ってみんな普段どうしてるのか?
他の人はどうしているんだろうと、それからなんとなくチェックしてみました。
年配の方は結婚して奥さんがいらっしゃる方でも指輪をしている人は少ないように見受けました。
女性でも年配の方は装飾品をすると肩がこる、などの理由ではずしていらっしゃる方がいますし、年配になるとあまりこだわりもなくなるのでしょうか。
ただ、若い人や、小さな子供さんがいるような年齢の男の人たちは指輪をしている人も多い気がしました。
やっぱり、お揃いの指輪を付けている人たちは幸せそうに素敵に見えましたし、独りでいる男の人の薬指に指輪があるのは、一緒にいなくても奥さんへの愛情を身につけているように見えて、自分の夫にも付けてもらいたいな、と感じました。
いろいろと考えつつ一緒にデパートへ指輪を買いに行く日が来ました。
■結婚指輪も種類が豊富でびっくりした
私は婚約指輪はいろいろなデザインがあるけれど、結婚指輪はどれも似たようなデザインで、正直大差ないだろうと思っていました。
宝石が付いているわけでもないし、シンプルな一重の輪っかなだけだと思っていたのです。
所が見て回ると、シンプルなのですが、さまざまなデザインがある事がわかりました。
親の世代の結婚指輪はどれもこれも一様にまっすぐな銀の指輪というイメージだったので、それと同じようなものがブランドごとに値段が違うだけだろうと特に期待もしていなかったのですが、美しくカーブした流れるようなラインの指輪があったり、二重のリングが絡まったようなデザインの指輪があったり、いろいろな指輪がありました。
数は多くありませんが、石をはめたタイプなど、シルバー一色だけでないものもありました。
お互いの誕生石をあしらったものや、金とプラチナを合わせて配色を生かしたものなど、さまざまです。
もともとプラチナの色が好きだったのもあり、私はシルバーだけのものが好みですが、本当に美しく感じました。
見てまわるだけでも楽しかったです。
夫もそれらの指輪を見て、こういうシンプルな指輪なら付けてもいいね、と言ってくれました。
男の人の指輪と言うと、映画に出てくるような、ごてごてした太い指輪をいろいろな指にはめている金融系のおじさんのイメージだったそうで、それはちょっと品がないから嫌だった、と恥ずかしそうに話すので、カウンターの販売員のお姉さんと笑ったのを覚えています。
■プラチナのシンプルな結婚指輪を購入
私達が選んだ指輪はとても細いプラチナのシンプルな指輪です。
曲線が繊細で気にいって選びました。
宝石や石を入れるサービスもありましたが、色味は一色だけがいいと感じたので、つけませんでした。
指輪の裏にはお互いのイニシャルや、短い言葉、日付なども入れてくれるサービスがありました。
夫と私はイニシャルが同じなので、イニシャルを入れるかメッセージを入れるかとても迷いましたが、やっぱり名前の方が嬉しいかな、とイニシャルを入れてもらいました。
今も二人揃って選んだ指輪を付けています。
夫も結婚以来ずっと付けてくれています。
夫は結婚後に体重が結構増えてしまったので、指輪が食い込んでハムみたいになっていました。
体型が変わって指輪のサイズが変わってしまった時には広げるサービスも付いていますと、聞いていたので、そのサービスを使って夫の指輪は広げてもらいました。
その時だけは外してしばらく指輪のない生活をしていましたが、なんだか落ち着かないなあ、指がさびしい感じがする、と言っていたので、つけ慣れると愛着もわくんだな、と嬉しかったです。
戻ってきた、夫と同じくちょこっと太った指輪を見て、これも大きくなった、と笑っていました。
その太った指輪を結婚式の時と同じように私がはめてあげました。
照れながらも、当時を思い出して、写真を引っ張り出してみてみたり、良い思い出めぐりになりました。
これからも大切にしていきたいです。
最終更新日 2025年6月18日