羽子板の値段や種類の違いを把握しよう

女の子の初正月に欠かせないものとして羽子板が挙げられます。
女の子がこれから健康に健やかに成長できるようにお守りとしての役割があり、また飾って楽しむインテリアの役割も担っています。
熟練の技術により美しい素材を使って作られていることから、それなりの値段がするものと予想できますが、どれくらいの値段がするのかについては知らない人が多いことでしょう。
自分が小さい時にプレゼントをしてもらったことはあるかもしれませんが、自分で買うとなると初めてのことであり、どのようなものを選べば良いのか分からないという人も多いものです。

羽子板の種類

一般的に遊ぶ用途と飾る用途の二つの種類ものに分けられます。
お正月遊びの一つでもある羽根つきの際に遊ぶものの場合には、リーズナブルなものであれば1500円ほどで購入することができます。
遊び用の物の場合には板の表面がでこぼこしてはならない為、装飾もプリントされているものが主流です。
その一方で飾る用途の場合には、飾り方や製法によって種類が大きく異なります。
本体をそのまま飾る出し飾り、ガラスやアクリルケースなどで保護してあるケース飾りなどが存在し、それぞれ壁掛けで使えるものや卓上に置くタイプなど様々です。
また製法の面でも押絵、木目込み、プレスなどがあり、それぞれに必要な技術や手間に大きな差があります。
この中でも最高峰といわれているものが押絵であり、手作業によって細かい部分を組み合わせて立体的に仕上げていきます。
高い技術とともに、かなりの時間を必要とするでしょう。
押絵の場合には使われる素材や技術、装飾の細かさなどによっても異なりますが、3万5000円から9万円程が値段の目安と言えます。

一般的に飾りつけを行うのは12月中旬頃

このように様々な種類のものがあり、値段にも大きな差があることがわかりますが、いつ頃購入すれば良いのかと悩む人も多いことでしょう。
一般的に飾りつけを行うのは12月中旬頃にあたります。
そのため12月上旬頃までには、自分の元に届くようにしておくと安心です。
お正月に向けて飾るものであるため、本来は12月中旬から飾りますが、近年ではクリスマスが終わった12月26日に飾る家庭が多く見られます。
そして羽子板飾りを片付けるのであれば、これはひな祭りの後でも構わないとされています。
このようなことからお雛様と一緒に飾ると良いとされていて、1月中旬の大安の日にお雛様を飾り始めたら、その隣に一緒に飾ってあげるとよいでしょう。
もしも先にしまいたいのであれば、1月半ばぐらいまでには片付けておきます。
実際に飾る際には、どのような場所が適しているのかと思う人もいるかもしれませんが、一番適切な場所は玄関のドア付近だとされています。
子供の成長を願い飾られることが基本なので、できれば目にとまりやすいところを選ぶことが一つのポイントです。
子供が見て楽しむこともできるため、飾り物を玄関に飾ることで、正月の雰囲気を楽しむことにもつながります。
また子供に風習を教えるきっかけにもなるでしょう。
必ずしも玄関に飾らなければならないというわけではありませんが、もしもその他の場所を選ぶのであれば、直射日光の当たらない場所、水や油が飛び散らない、湿気の少ない所、生活の邪魔にならない場所を選ぶようにしましょう。
せっかく頂いた大切なものなので、飾る場所を間違えて駄目にしてしまったということがないように十分な注意が必要です。

羽子板は誰が購入すれば良いのか?

このような羽子板を誰が購入すれば良いのかと気になる人もいるかもしれませんが、はるか昔室町時代には宮中や貴族同士の贈り物でした。
そしてそれが現代では母方のおじいちゃんやおばあちゃんが赤ちゃんへ贈ることが一般的となっています。
とはいえこのような羽子板を贈る習慣がない地域もあれば、父方の祖父母が用意する地域もあるため、絶対にこうしなければならないという決まりはありません。
全国的に見た場合には、母方の祖父母から赤ちゃんに対し、12月中旬に贈ることが多く見られます。
そして細かいことかもしれませんが、実は羽子板飾りには右向きと左向きの顔があるのが事実です。
これには深い意味は特にないのですが、デザインは日本舞踊の決めポーズが多く、顔の向きはバラバラと言えます。
一緒に飾るお雛様に顔の向きを合わせるというテクニックを使う人もいますが、それほど気にすることではないでしょう。
一般的に15歳まで飾るものとされていますが、15歳を過ぎて大人になってから飾ったとしても特に問題はありません。
お正月が近くなるたびに飾り始めることで、自分の初正月のお祝いのために買ってもらったものだと思うと感慨深くなるものです。

まとめ

このように羽子板にはさまざまないわれや歴史、飾り方などがあることがわかります。
縁起のいい飾り物を飾り、赤ちゃんの健やかな成長を願いたいところです。
全ての節句にも対応している為、是非とも雛人形と一緒に飾ってあげるとよいでしょう。

最終更新日 2025年6月18日